こんばんは、らむだやです。今日もサッカー関連の話題です。 

 

今シーズン、チャンピオンズリーグで前人未到の3連覇を達成したレアル・マドリードですが、その直後にジダン監督が突然の辞任を発表しました。現在、後任の監督探しが始まっていて、トットナムのポチェッティーノ監督やユベントスのアッレグリ監督の名前も挙がったものの、引き受ける人がいなくて難航しているようです。 

 

それも当然だと思います。ただでさえレアルの監督は大変で、無冠に終わったら解任される可能性が高いです。冷静に考えて、チャンピオンズリーグを来年も優勝するというのは奇跡に近いので(3連覇自体が奇跡ですが)、それをアテにする監督候補者はいないでしょう。国王杯は途中、若手中心のメンバーで対応しないといけないのでこれも不確定要素が強いですし、そうするとリーガのタイトルが取れないと解任、と普通の監督候補者は考えることでしょう。今シーズン、バルセロナが圧倒的な強さでリーガ優勝したことを考えると、尻込みしても不思議はありません。少なくても、現在、別のクラブで監督をやっている人は、いくら年俸が上がるとはいえ(相対的に)安定した職を捨ててまで引き受ける気には中々ならないんじゃないでしょうか。 

 

それに加えてCL3連覇の偉業のあとで、ハードルが高くなっています。例え来シーズン、リーガ優勝したとしても、CL3連覇のあとで褒めそやしてもらえるのかどうか、よく分かりません。そう考えると、モチベーションの面でも難しく、いまは監督職に就いていない実績ある人々も、あえて火中の栗を拾おうとはしないかもしれません(そもそも、実績あるベテラン監督陣は、過去にレアルの監督をやったことある人が多い気もします)。実績があって浪人中というと、前アーセナルのベンゲル監督も思い浮かびますが、長年無冠に終わっていたことを踏まえると、レアルが招聘に動くとは正直思えません。 

 

実績の無い若手監督であれば「いっちょやってみたい」という人もいるでしょうが、タイトルを獲ったことも無い監督がいきなりレアルの監督を務めるのはやはり至難の技でしょう。ジダンは、例外中の例外と思います。現役時代のずば抜けた実績と人格力で選手を掌握できたからなんとか務まったのだと思っています。 

 

それでは、いま監督職に就いていなくて、タイトルを獲った実績があって、かつCL3連覇の後でモチベーション高くレアルの監督にチャレンジできる人がいるのでしょうか?ここでは後任監督を、大胆予想してみたいと思います。 

 

ずばり、それはルイス・エンリケです!「おいおい、エンリケはバルサだろ」と言われてしまいそうですが、ご存じの通り、彼はもともとレアルの選手で、バルサに禁断の移籍をしました。選手時代にレアルからバルサに移籍した選手が、監督になってバルサからレアルに戻ってくるというのは、本人にとってもなかなか面白いんじゃないでしょうか。 

 

レアル首脳陣から見ると、なにより彼はタイトルを獲ったことがあります(バルサで3冠を達成しました!)。加えて、バルサの実情や弱点を熟知しているということも期待できるかもしれません。さらに、サプライズ感があるため、「ジダンに去られて右往左往する首脳陣」というネガティブなイメージ(=首脳陣の手腕に対する疑問視)を払拭する効果もあります。監督に招聘する意義はあると思います。 

 

一方でルイス・エンリケの方から見ても、バルサとレアルの両方で監督を務めるというのは前代未聞です。その分、歴史に名を残せるという意味で、やる価値は他の人よりも高いと思います。加えて、万が一にもレアルで3冠を達成しようものなら、バルサとレアルの両方で3冠を獲得した監督ということになり、これは監督個人としてはジダンのCL3連覇に匹敵する偉業となるでしょう。チャレンジしがいがあります。チェルシーの次期監督報道などを見ていると、エンリケはそうとう高額の年俸をふっかけるようですが、レアルであればなんとか払えるでしょう(仮にレアルにも払えないのであれば、そもそも年俸の要求水準が間違っていると思います)。いま現在は監督をやっていないので、失うものもありません。 

 

よく分からないのは、エンリケの監督としての真の力量です。バルサでは、3冠を獲ったもののその手腕は賛否両論あったように思います。その一つの要因は、バルサのサッカーに合わないという意見を見たこともあります。 

 

ただ、3冠を達成した監督を「能力が低い」というのはさすがにフェアとは思えませんし、バルサのサッカーに合わないとすると、逆にレアルのサッカーにはフィットするかもしれません。 

 

というわけで、これはクラブから見てもエンリケから見ても意義のあるディール、というのが私の見解です。この大胆予想、99.99%外れるでしょうが、現実はどうなるか、見守りましょう。